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まほうのつえ [本・本]

「やっと・・みつけた」

幼い頃に繰り返し読んだ大好きな本。
心にずっと残る本。
父が「いつかもう一度読みたい」と言った本。

引越しを繰り返すうち、いつしか家からその本は消えてしまっていた。

本屋をいくつ探しても、古本屋を渡り歩いても、PCで検索しても、誰かに聞いてみても・・
頭の引き出しにあるだけの心当たりを探しつくしても、手にすることができないでいた。

誰にでも記憶の中にこういう本の存在はあるだろう。

わたしにとってそれは、既に絶版になってしまった本、
「魔法のつえ」(講談社版・世界名作童話全集 ジョン・バッカン著)。


『魔法のつえ。
それは、どこへでも自分の行きたいところへ連れていってくれる、不思議なつえ。
けれど、このつえがいうことをきいてくれるのは、正しいことにつかうときだけです。
もし悪い心で、どこかへ行こうなんて考えたら、つえはぷんぷんおこって、
たちまち消えてなくなるのです。
主人公のビルはそのことを知らずに、ある日偶然、このつえを手に入れます。
そして、それが、魔法のつえだと知って大よろこび。
これから待ち受けるいくつもの冒険。
さて、ビルは、いったいどんなことに使うつもりでしょうか?』







数週間前、ふと”図書館”というルートを探れないものかと思いついた。
それがきっかけとなり、遠く離れたよその図書館から借りられることになった。

長い時間、出会うに出会えないもどかしさの中でただ時間だけを消耗してきたので、
あっけなくスルスル話がうまくいき、まだ夢のよう。
”まほうのつえ”を自分がふるったかのような錯覚・・。

数日かかって手元に届いた「魔法のつえ」。
どっしりしたぶあつさ、昔ながらの独特のざらりとした手触りの紙、
どれも馴染みのあるものばかり・・
再会を果たせたことに思っていた以上に心は大きく揺さぶられる。
手にとってみて、あぁこの本にまちがいない、
夢中になって読んでいた時空へ戻っていく。

やはり、どうしても父にもみせたくなって、コピーした。






できあがったばかりの”魔法のつえ”、早く父に届けたい。
このわくわく感もいっしょに。


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強く生きる言葉 [本・本]

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感性をみがくという言葉はおかしいと思うんだ。
感性というのは、誰にでも、瞬間にわき起こるものだ。
感性だけ鋭くして、みがきたいと思ってもだめだね。
自分自身をいろいろな条件にぶっつけることによって、
はじめて自分全体のなかに燃え上がり、広がるものが感性だよ。

                                 (「強く生きる言葉」岡本太郎)

最近岡本太郎さんの本を数冊手にして以来、ふとした際にページを繰っている。
たまにパーンと頭の中に火花が散るような感覚が生まれる。



「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。」



 (ミニチュア版「太陽の塔」)


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いもうとたちへ [本・本]

先日、本屋で面白い本を見つけたので、ちょっと立ち読みしてみた。
それは、「妹」の本という本。

ちょっとかいつまんで。

 きょうだい構成で分かれる4つの「妹」タイプ。
  「長女-妹」・・・「妹」であり、「長女」でもある異種混合の「妹」タイプ
  「次女-妹」・・・「二番手意識」が強い「妹」タイプ
  「中間子-妹」・・・「私は私」とスッパリ割り切るクールな「妹」タイプ
  「末っ子-妹」・・・何よりも「かわいらしさ」が武器の「妹」タイプ

 ・要領のいい、「お気楽妹人生」の真実
 ・「妹」たちの知られざる本音と悩み
 ・どう育てる?どう接する?我が家の「妹」
 ・「妹」気質が花開くとき
 
 ”「妹」分析マンガ編”というものもあって、
 『サザエさん』や『ちびまるこちゃん』をとりあげたものがある。
 サザエ、カツオ、ワカメの3きょうだいに見られる「妹」像とは・・・
 あるストーリーに沿ったキャラクター分析、きょうだい間の考察がされており、
 そのキャラクター分析がおもしろい。

 例えば・・
  カツオは磯野家の長男だが、いたずら好きでちゃっかりしているなど、
  長男らしからぬところが目立つとのこと。
  昔のマンガであるにもかかわらず、カツオを嫡男として重んじる雰囲気も、
  磯野家にはあまり見受けられない。
  やんちゃなカツオを兄に持ったワカメは、むしろ兄よりも  しっかりしていると言っていい。
  兄がいじめられていると見れば、果敢に相手に立ち向かってこらしめようとし、
  兄のチームが負けそうになれば、思わず飛び出して行って助太刀してしまう・・etc・・

------

夫と待ち合わせした本屋で、食いつくように立ち読みしていたわたしに、
遅れてきた(くせに)夫はひとこと。

 「そんな真剣に読んじゃって・・(アキレガオ)欲しいんなら買えばぁ?」

 (・・・・ふぅん・・・)

はいっ!結局、買ってもらいました!
(そうでないとこんなに詳しく書けないか・・)
 

       「ラクに見えるけど、本当はがんばり屋さん!」
帯にあったこの言葉に、ずいぶん報われた気がする”いもうと”のわたしであった。


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ちいさいわたしからの贈りもの [本・本]

ちいさいおうち

ちいさいおうち

  • 作者: ばーじにあ・りー・ばーとん, いしい ももこ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1965/12
  • メディア: -


人生において、とても大切な一冊。

これほど繰り返し手に取った絵本はない。

子供の時から、なんとはなしに、自分が大切にしているものを、人に贈ることにしている。
両親、夫、友、親しくなった人、お見舞い、誕生日、お祝い、老若男女問わず
何かの機会のたびに、この本を差し出してきたように思う。
本屋で見かけると、いまだについ、買ってしまう。

時が流れるにつれて、周りの景色(環境)が、どんどん変わる。
便利な方へ。
古いものから、あたらしいものへ。
再生に見えて、再生でない、どうしようもない時代の動き。
しかし、その中に、決して変わらないものの姿がある。

朝になり、
昼になり、
夜になる。
自然の普遍性とはまたちがう扉に。

『静かな田舎に、ちいさいおうちがたっていました。
まわりに工場がたち、にぎやかな町になるにつれて、
ちいさいおうちは、白いヒナギクの花が咲く田舎の景色をなつかしく思うのでした。』

美しい色彩、動きのある豊かな表情の絵、詩にみちた文章が、心を動かす。
おうちのかなしみに胸が塞がれ、
後の、おうちの幸福な表情に、よりせつなさを誘われる。
おうちが喜んでいるページを目にすると、
おもわず、感謝したいくらい幸福な気持ちに満たされて、胸がいっぱいになる。

この世界には、変わらないものがあり、そこに大切なものがある。
みえないところに。
きがつきにくいところに。

人間の生活に自然がどんなに大切か、
事実以上の大切なものが、心にのこされる。

子どものわたしは、その時生まれた感情に、
その頃なりのやり方で、
ねがいを、
ちかいを、託していたように思う。
未来のわたしへ。

ひさしぶりに本を開いて、そんなことを鮮やかに思い出した。
こどものわたしの願いは、今、わたしに届き、
混ざりあって、腑に落ちた。
今日は、なんだか、そういう一日。


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どうして? [本・本]

思えば、百科辞典を眺めるのが好きな子どもだった。

植物、動物、昆虫、恐竜などの図鑑。
漢和辞典、広辞苑、色彩辞典、画家の画集など。
夢中になって、目がチカチカするまでよく眺めていた。

あのずっしりとした本の分厚さ、贅沢なほどの上質な紙の手触り、匂い、
本をめくれば、カラフルで知らない世界がそこには広がっていた。

「どうして?」「どんな意味?」を、ただ連発するわたしに
「自分で辞書を引きなさい」と、繰り返し父が言ったことがきっかけになったと思う。

知識が伴うかといえば、決してそうではない(苦)
国語辞典、漢和辞典、広辞苑などの用語辞典は、
部首、画数、漢字の成り立ち、意味など、その情報量は豊富だから
なかなか「カ」行へ進めないまま、結果、「ア」行(しかも最初のあたり限定!)
にやたら詳しいだけのへんくつな子どもになった。

ただ、野山を駆け回っていた野猿からの脱出を、父は喜んでいたようだ。
当時の私は、いたずらばかりして怪我が絶えなかったから。

最近では、料理本、調理器具の本、布の本、
雨や雲や空や花や木の名前の本などを手にすることが多い。
その道の職人が丁寧に由縁を手がけた本などには、
格別なものが背景にこめられているようで、また自分にとっても特別なものになる。

ここにある「婦人家庭百科辞典 上(あ~し)」(ちくま学芸文庫)
この本は、とある本屋の文庫棚に、どっしりとした存在感をはなっていた。
本の帯には
   戦前日本の風俗辞典!
   備えよ!国旗とともに一家に一冊
とある。
文庫で1800円也。
『三省堂の百科辞典三部作の一つと謳われ、昭和12年(1937年)に刊行された戦前の
代表的な家庭用百科辞典が文庫で登場。作法・家事・美容・養育から政治・経済・科学・芸術に
至るまで時代の先鋭の知識を豊富な図版とわかりやすい語釈で』

ずっと好きだったものが、徐々に形になって現れはじめてきたのが高校生の時。
民話、神話、口承文学、民俗学、文化人類学、そんな分野にとても惹かれた。
中には怪しげなモノや、ちょっと読みづらい言葉のもある。

この本は、どこから読み始めても、ただ眺めていても、とても楽しい。
それでいて、普通の辞典とはちがう。
戦前の日本の暮らしぶりを、文字と写真と丁寧な挿絵から
ゆったりとした空気の流れとともに、更なる想像力まで宿してくれる。

日常どういうものを食べて、どういう衣服を身につけて、どういうものが流行したか
なんて、いちいち驚きと歓声の連続で、かえってとても新鮮な気持ちになるくらい。

例えば、
*ういろう(外郎)
蒸菓子(むしぐわし)の一。
*製法
まづ粳(ウルチ)粉に少量の水をふるかけて漉し、氷砂糖をくだいて混ぜ、ぱらぱらにほぐしたの  を・・(続く)

*婦人子供服の下着は、ヅロース、ブルマース、ペテコート、メリヤス、ネンスーク、
キャラコ、クレープ、ベンベルグ、、
えっ?何語?というほど耳慣れないハイカラな名前も(笑)

ちょっぴりのぞいてみたくなりませんか。
ただ頁を繰るだけで、なんだか胸がわくわくして、しあわせになる。


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