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展覧会 [コドモと]

秋の展覧会。

約一年、かかわりあってきた子どもたちとの「図工のじかん」。
その集大成の場が誕生する。

まさに今、連日展覧会場に子どもたちの作品を運んだり、並べたり、椅子や机を布でくるんだり・・
ひとりひとりのアートスペースを設けたり・・。
体育館が、グラウンドが、まるでギャラリーのように夢のような場に生まれ変わりつつある。
関わっている自分が言うのもなんだけど・・圧巻!
なかなかお目にかかれない風景である。
子どもたちの手から命を吹き込まれた”ココロのうた”や”イスにすわるオヤコ”
”2046のヒーロー”・・会場に渡した長い線路の上をのどかに”ズンズンガタゴトどこ行くの?”が
走りまわる・・そんなものたちが、息をひそめて出番を待っている。

ご興味ある方はぜひ!お越しください(場所など詳細はよろしければメールください)。
子どもたちの”ココロのうた”から、自分の中に息づく”子ども”が動き出すなんてことがあれば・・
こんなにうれしいことはありません。

この場を通じて知り合えた方と、お会いできたらうれしいです。
(わたしは、9日~11日はすべての造形フェスタに参加するので
 どこかしら駆け回っているはずです)

(※展覧会は11月9、10、11、12日(9、10、11日は全校造形フェスタ開催)
 今年度は小学校が80周年にあたり、12月2日まで一般公開されます)


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転校生 [コドモと]

なつかしい感覚を思い出す。
すこしの緊張と甘酸っぱさがまざりあうような感じ。

相手と自分の間にできる境界線のカタチ、イロ、温度。

境界線がやわらかくなる、
硬かった影が伸び縮みする。
日が射すように安全色にかわっていく。

挨拶を交わすだけでうれしい。
名前を呼んでもらえたら、なおうれしい。
たわいないことで笑い合えたら、毎日はいっそう楽しくなる。

”センセイ”としてでなく声をかけられることが増えた気がして、
そのことがただうれしかった。

何してるの?
どんなことが好き?
何の本読んでるの?
いつもどんなことしてるの?
これ、あげる、
こんな服着たらかわいいのに、
ねえ、聞いて・・

ともだちになりたい、好きな人のことを知りたいと思う気持ちはなんてまっすぐなんだろう。

ひとつ知り、
すこしわかったような気になる幸福。

影はいのちを吹きこまれたようにしなり、行き来しあう。

ふと、自分がこの子どもたちの同級生のような気がしてくる。
そうだったらよかったのにとさえ思う。

今なら、もっと素直になれるのに。




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「三本の木」 [コドモと]


校庭には三本の木がある。
はじめて訪れたとき、目に、そして心にとまり、ここに来ようと思うきっかけになった木。

この場所に小学校ができると決まったとき、校庭にはじゃまだろうという理由で
持って行かれそうになったこともあったという。
近隣の住民たちが反対し守っていくことを決めたという話を、昨日知った。

区の新聞で、この小学校の5年生の子どもたちのことがとりあげられていた。

子どもたちにこの木の歴史を話し、話を聞いたあとで校庭に出て、
木を触ったり、抱きかかえたり、木々の音に耳を澄ましたり・・思い思いの時間を過ごす。
その後、それぞれが感じる「三本の木」の物語をつくる。
そして、自分以外の誰かの「三本の木」を読んで、となりに添える絵を描く。

それは、今まであたりまえにあった木のそばで流れている時間とは少しちがう時間。

ひとりの子どもが作った物語。

 「むかしむかし、三本の木がありました。
 ずっとずっとおおむかしからいまもかわらずみんなをみまもっています。
 ・・・(略)やがて、おおきな木には3匹の鳥のヒナが生まれました。
 3匹のうち1匹のヒナは生まれたときにおもいびょうきになってしまいました。
 おとうさん鳥は、てきからヒナたちをまもり、まいにちえさをいっしょうけんめいはこびつづけました。
 おかあさん鳥は、ひとばんじゅうねないでいっしょうけんめいかんびょうしつづけました。
 やがてヒナはげんきをとりもどしていきました。
 ・・・(略)おかあさん鳥はびょうきだったヒナに、
 「あなたのなまえはきょうから『きせき』というなまえよ。わすれないようにね」

別の子どもがこの物語を読んで、となりに添えた一枚の絵には、
大きな木々に見守られる鳥たちが、にじいろの光の中で歌い、
歓びを風に乗せているかのように飛びまわっている様子。

この瞬間、だれもが持っているこころの窓から風が吹き、出会い、混じりあう。
ひとりだけではけっしてつくりだせない、こころの風景。

今日、ここに居合わたことを幸福に思った。


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トントンギコギコ [コドモと]

トントンギコギコ図工の時間

野中真理子監督の作品(「こどもの時間」につづくシリーズ第二弾)。

今、子どもたちの時間が削られようとしている。
そのことに、日本の未来をどうしたって考えてしまう。
いつの時代も”明日”は”今”を生きる子どもたちが作っていくものだから。

モノをつくることが楽しいだけではない、子どもたちの等身大の姿がある。
今ある自分たちの状況を受け入れ、小学生時代の残された時間を
精一杯楽しもうというせつないキモチが伝わってくる。
まだ小さなカラダ、だが受け入れる心はわたしよりずっとオトナに感じられる。

楽しい映像ばかりではない。
子どもたちの日常の姿を包み隠さず、子どもたちと同じ時間の流れの中、
映像を流しているところにある意味で心を打たれた。
見る人には事実を知って、感じてほしいから。

子どもたちひとりひとりのインタビューには、じっと耳をすまさずにはいられなかった。

興味のある方にはぜひ見ていただきたい。
内容を少し書いておこうと思う。

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主人公は、東京の公立小学校に通う7歳から12歳の子どもたち。
合理的なおとなには役にたたない、モノと時間と思いがあふれている。
そのうえ図工専科のウチノ先生は「失敗してもいいからやってみろ」
「先生いいですかはダメね。いいかどうかは自分で決める」なのだ。
立ちどまって悩んでいい。時間に追われなくていい。うまくなくていい。
考える喜び、つくる楽しさ、心弾む人生のひとこまがここにはある。

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(映画プログラムより)

*自分の日常の中で考えたことを、形にして外在化させる。そしてそれを見ながら語るときの、彼ら彼女らの言葉のひとつひとつは、見えにくい時間を見せくれる。ぼーとしているときは何も考えていないのではない。ものすごくいろんなことを同時に思っているのだ。その時間は、時間の法則を飛び越えて、縦横無尽に時空間をかけめぐる。
この映像は学校の図工の時間を紹介したものではなく、考える時間を丁寧に映し出したものとしてとらえたい。(アーティスト:日比野克彦)

*映画では、子どもの「手」がずいぶん強調されているけれど、単に「器用な手」を育てようなんてことじゃないんだよね。図工は、自分が「コレをつくりたい」というのもあるけれど、いろいろなものにじかに触れると、逆に受け取るものがいっぱいあるわけ。そこから生み出していくことがすごく大事なの。
できていくものといっしょに、自分というものを知るんだよ。そこで、「自分って結構面白いじゃん」と思えたら最高!学力つけろとか、いろいろ言われているけれど、なにより大事なのは、「学校に来て、今日は楽しかった」と思えることじゃないかな。(品川区立第三日野小学校図工専科ウチノ先生)

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(この写真は先週の子どもたちのモノヅクリの様子から)


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大きな木の下で [コドモと]

子どもは、いつもいきなり外からやって来たわたしをすんなりと受け入れてくれる。
子どもが持つ柔軟性と思いやりには本当に驚かされる。

寒い冬の晴れた日。
白い息をはーはー吐きながら、外でいっしょに過ごした時間。
感じやすかったわたしの中の子ども時代のこころが息づきはじめた。

お昼休みに先生と話した時間の中で、最優先に子どもたちのことを、と
本気で思う熱心な先生の眼の中にはこどもとおとなの混じったひかりをみた。

朝、向かう前に不安そうなわたしの顔を見て
「ぼくはまったくなんの心配もしてないよ」と言った夫には
おどろいたが、力になった。

子どもたちがモノヅクリするそばには、大きな保存樹と桜の木がある。
木漏れ日とたのもしい風を送りつづける。
この場所に、安心感をおぼえた。

ずっとやりたかったこと、ずっとずっとあきらめないできたこと、
ひとりひとりが、自分の心を自由にきもちよく表現できるよう、伝えられるよう、
小学生時代に感じた思い、経験、時間が、未来の自分をきっと支える力をつけてくれること、
時間はかかるかもしれないが、夢への一歩を現実に踏み出してみよう。

止まっていた時間がうごきはじめた。


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